当社は、RC基本方針の「保安防災」において、「”安全は全ての大前提”を基本とし、無事故・無災害の達成を目指します」「関係法令を遵守し、設備の保安管理を推進するとともに、緊急時の危機管理体制を堅持します」を掲げています。
当社では、この基本方針のもとに保安管理方針を定めて各事業所に展開するとともに、全社ならびに事業所のRC委員会の下に各事業所で 保安・設備・運転における保安管理体制を構築し、保安防災活動を推進しています。また、現場力と運転技術力の向上を目的とした運転員の育成、計画的な設備の保全管理(計画保全、予防保全)を行って、ソフト・ハードの両面から重大事故防止に努めています。
保安管理方針
(水島工場・岡山工場)
- “安全は全ての大前提”を基本とし、無事故・無災害を目指す
- 緊急時の危機管理体制を堅持する
- 設備の保安管理を推進し、保安力向上に努める
- 保安管理システムを維持し、継続的改善を実施する
- 工場で定めた特定要求事項を遵守する
- この方針に基づいた保安管理目標を策定し目標達成に努める
- 保安管理目標は年に1回以上、工場RC委員会で見直しを行う
- この方針は、工場で働く全ての就業者に周知し、理解を促すことで適切な実施および維持向上を図る
水島工場・岡山工場では、保安管理方針に基づき、保安管理システムを整備、運用しています。高圧ガス保安法における認定事業所に指定されている水島工場・岡山工場では、保安管理システムを運用し、認定保安検査や内部監査を実施しています。



認定保安検査

設備管理システムの導入・運用開始により、計画的な設備管理を行っています。当社では、自主保全活動を推進するため、自主保全士の資格取得を推進しており、2023年度の自主保全士(1級)合格者数は7名でした。また、「設備管理の推進(重大事故の発生件数ゼロ)」への対応として、水島工場・岡山工場で取得した認定事業所体制を活かした保安管理を実行しています。その結果、2023年度の重大事故(A級災害)および準A級災害は0件でした。引き続き、保安管理体制の強化に努めていきます。
HAZOPなどの手法を用いて危険源を特定してリスク評価を行い、リスクの大きさに応じた対策を計画的に実施して、リスク低減を図っています。2023年度は、KPIの「KY、RA、SA、HAZOP等を用いた危険源特定とリスク低減」への対応として、特定された危険源に対するリスク低減の取り組みを進めました。
巨大地震などの災害や緊急事態が発生した際に、従業員の連絡先へメール等を一斉配信する安否確認システムを運用しています。勤務先事業所の地域において震度5強以上の地震が発生した場合に、従業員へ安否確認が自動配信されます。
事業所ごとに地域の防災訓練に参加するとともに、事業所内において大規模地震等を想定した総合防災訓練や、通報連絡訓練、流出油対策班出動訓練、高圧ガス防災訓練等を実施しています。引き続き、大規模地震等の発生時対応力の高度化に努めていきます。
- 拡大
- 共同防災訓練(松山工場)
当社グループは保安防災活動の一環として、工場設備の保全および取り扱う危険物、高圧ガス、毒劇物などの管理徹底を図るとともに、事故、災害を防止する上で必要な危機管理体制を堅持し、災害に備えて各種訓練を実施しています。
水島工場および松山工場では、石油コンビナート等災害防止法により定められた共同防災組織を編成しており、迅速且つ的確な消防活動に取り組んでいます。
当社では近い将来に発生が予測される巨大地震に対して、各事業所の生産設備への被害想定とともに、関連する各種の原材料や水道や電気などのユーティリティ、物流関係の復旧予測を基にした事業継続計画(BCP)をそれぞれの製造拠点ごとに策定しています。また、各事業所において緊急時対応要領を策定し、緊急時の連絡系統や安否の確認方法について周知徹底を図っています。なお、2023年度は、地震・豪雨・感染症に対するBCPの見直しを実施しました。