目標

GHG排出削減とともに、エネルギー使用量の削減やエネルギー利用の効率化を進めています。改正省エネ法に沿い使用する電気の非化石化率を、2030年度に59%にすることを目標としています。

エネルギーの効率化

高効率機器の導入

当社では、従来から既設設備改造による電解槽の高効率化を実施し、電力原単位の改善に取り組んでいます。2023年度は前年度から取り組んでいる松山工場、岡山工場の電解槽の高効率化に加えて、尼崎工場で電気設備の高効率化更新を実施しました。
当社は、老朽化設備の更新において、より効率の良い機器を採用することで、エネルギー使用量の削減を図る方針としており、今後も電解槽や電気設備をはじめ各機器の高効率化を推進してまいります。

省エネルギー活動の推進

当社グループは、各事業所にて省エネ委員会やRC委員会を 通して、省エネに対する知識と意識を高めるための啓蒙活動を 実施しています。また、各部署では、省エネテーマの発掘を年 次目標に設定しています。従来から取り組んでいる排熱回収による蒸気使用量削減やLED化による電力使用量の削減に加え、2023年度は、「設備の断熱」を省エネテーマとし、電解設備等で蒸気使用量の削減を達成しました。

当社は、再生可能エネルギー特別措置法に基づく賦課金の特例措置の認定を受けるに当たり、経済産業大臣に対して省エネ投資計画を提出し、これを実行しています。

エネルギー使用量の削減

当社は、設備更新の際に高効率機器の導入検討のほか、生産 工程の合理化や省力化などによるエネルギー使用量の削減、ク リーンエネルギーの活用に取り組むことでGHG排出量の削減 を目指しています。なお、2023年度のエネルギー使用量は、 約166千kL(原油換算)で、前年度に比べて約26.2%減少しました。今後も生産工程の合理化により、エネルギー使用量削減に努めます。

クリーンエネルギーの活用

当社では、ソーダ電解で発生する水素の利用を代替エネルギー施策の一つとしており、水素ボイラー5基を設置しています。水素ボイラーを稼働させることにより、2023年度は、原油換算で約 5,300kL(14,000 t-CO2相当)の燃料を削減しました。

松山工場 水素ボイラー
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松山工場 水素ボイラー
尼崎工場 都市ガスボイラー
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尼崎工場 都市ガスボイラー