中期経営計画「Shape the Future – 2025」
当社グループは、2023年度を初年度とする3年間の中期経営計画「Shape the Future - 2025」 を策定しました。
創立120周年となる2035年におけるありたい姿を見据え、その通過点である「2025 年のあるべき姿」の実現に向け、3つの基本方針「既存事業の継続的強化」「新製品創出力の強化」「サステナビリティ経営の推進」に取り組みます。また、前中期経営計画で強化した事業基盤のもと重点施策を推し進め、持続的な成長を実現するための実力を高めることにより、最終年度には過去最高の業績達成を目指します。
既存事業が安定したキャッシュを創出し、成長分野に積極的に投資することにより事業基盤の拡充を図ります。
基礎化学品 |
設備管理強化および更新維持投資に積極的に取り組むとともに、現有能力でのフル生産を継続、販売シェアの維持・拡大を図ります。 |
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機能化学品 |
グローバルニッチトップ製品の市場深耕、新規用途開拓に加え、アクリルゴム、ノンフタレート型アリル樹脂の拡販により、事業規模拡大に取り組みます。 |
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ヘルスケア |
拡大する需要を確実に取り込み、収益力を強化するとともに、将来の需要増に備え、生産能力の増強を実行します。 |
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マーケットイン型開発をより一層推進するための全社的取り組みを強化し、次世代の柱となる製品を育成します。また、開発のスピードアップに向け、テーマ進捗管理の強化、柔軟な人的リソースの配分、人材育成、開発インフラの整備、アライアンス・出資など外部リソースの活用を進めます。
エネルギー効率の向上や製品の長寿命化、無溶剤化などにより環境負荷低減や省エネルギー化に貢献する材料を開発しています。
開発テーマ
- 全固体電池用超高イオン導電性ポリマー など
CASE、MaaS、Society5.0がもたらすモビリティーの電動化を支える機能素材の開発を目指しています。
開発テーマ
- アクリルゴムの新グレード開発 など
スマート社会の基礎となる高度通信ネットワークにおいて必要とされる製品の開発を推進しています。
開発テーマ
- ダイボンド材向け銀ナノ粒子 など
新しい医薬品精製材料・技術、アンチエイジング素材の開発を推進し、健康寿命の延伸やQOLの向上に役立つ製品の創出を目指しています。
開発テーマ
- バイオ医薬品用新規精製材料
- アンチエイジング素材 など
「事業活動を通じて持続可能な社会の実現への貢献と自らの企業価値の向上を両立させる」という基本方針のもと、サステナビリティ経営を強化します。GHG排出量の削減、環境負荷低減策の推進、女性活躍推進、人材教育等の人的資本への投資、開示情報の質的・量的強化、投資家との対話の強化等の各種施策により、企業価値の一層の向上を図ります。
当社グループは、株主に対する利益配分を重要な責務と考えており、配当については、各期の業績、安定的な配当の継続性、今後の事業展開に向けた内部留保等を総合的に勘案し決定しております。
新中期経営計画「Shape the Future - 2025」においては、安定的な配当の継続を図るとともに、自己株取得を活用し、総還元性向40%を目指してまいります。
参考資料
- 新中期経営計画(2023~2025 年度)について (726KB)