当社はグループ企業理念である「独創的な技術と製品により安心で豊かな社会の実現に貢献します」のもとに、「事業活動を通じて持続可能な社会の実現への貢献と自らの企業価値の向上を両立させる」というサステナビリティの基本方針を定めています。

サステナビリティを確保する4つの取り組み

ガバナンス

当社グループでは、取締役会の下に設置したサステナビリティ委員会が、戦略・施策の立案、各部門における取り組み、およびマテリアリティに関連するKPI達成状況の把握と進捗管理を行い、定期的に取締役会に報告、提言を行っています。

戦略

当社グループのマテリアリティである「事業を通じた社会的価値の提供」と「事業基盤の強化」については、安定生産、製品の品質向上、技術開発力の強化等について具体的な施策を設定し取り組みを進めています。サステナビリティの基本方針を踏まえて、産業基盤を支える製品群の製造・供給により、安心
で豊かな社会の実現に貢献し、盤石な事業基盤の構築と事業規模の拡大を通じて、企業価値を継続的に向上させていきます。

「CSR活動の強化」に含まれる気候変動問題への対応として、1.5 ~ 2℃シナリオおよび 4℃シナリオを用い、脱炭素社会への移行に関連するリスク(移行リスク)と温暖化進行にともなう物理的影響に関連するリスク(物理的リスク)を抽出し、対応方針を策定しています。リスクと機会に対して、エネルギー効率の向上や長寿命化・無溶剤化などにより環境負荷低減や省エネルギー化に貢献する材料を開発することで対応してまいります。

影響度の大きいリスク

  • 炭素価格など規制対応コストの増加
  • オフセットクレジット価格の上昇

影響度の大きい機会

  • 環境配慮技術の開発や実装に対する助成の強化

「人材育成」については、多様な人材の価値観を取り入れ、 一人ひとりが働きがいを持てる労働環境を作ることで、社会と当社グループの成長に寄与していくことを目指しています。その実現に向け、多様性の確保に向けた人材育成方針に基づき、人事評価および教育研修制度の見直し、社内環境の整備に注力しています。

  • 多様性の確保に向けた人材育成方針
    安心して長期間働けるようにするため、キャリア研修および初期キャリアのローテーション制度を運用
     
  • 人事制度および教育研修制度の見直し
    企業理念体系の下で、あらゆる社員が能力を最大限発揮できる制度を構築
     
  • 社内環境整備
    多様な働き方に、より理解ある職場風土の醸成を進めるとともに、経営戦略に連動して適材適所に人材を登用し、多様な人材が互いに尊重し、共に活躍することができる職場環境の実現に取り組む

リスク管理

生産・製造関連のリスクは RC 委員会・品質保証委員会および生産技術本部で、情報管理関連のリスクは情報管理委員会で対応します。関連各部門・組織はリスクの洗い出しおよび評価を実施し、対応方針を協議の上、取締役会へ報告し、取締役会で積極的な議論を推進しています。気候変動問題のリスクについては、シナリオ分析に基づいて、顕在化時期や事業影響度を評価して、重要なリスクを特定します。特定された重要なリスクは、サステナビリティ委員会で協議して対応方針や戦略・施策を立案し、取締役会へ定期的に報告することとしています。

指標と目標

「事業を通じた社会的価値の提供」と「事業基盤の強化」については、盤石な事業基盤の構築と事業規模の拡大を通じた企業価値向上のため、原単位の改善や不適合品発生の抑制等に関する目標値を設定し、取り組みを進めています。「CSR活動の強化」、「人材育成」については、GHG排出量削減や女性管理職比率等について目標値を設定し、取り組みを進めています。