多彩な用途展開で世界トップの製造・販売実績を誇る

 

アリルエーテル類は、当社のアリルクロライド、エピクロルヒドリンを原料とする多官能の有機中間体で、高い機能性が求められる用途に使用されています。
特にアリルグリシジルエーテルは、さまざまな化学材料の結合を補助するエポキシ系シランカップリング剤の原料として、半導体の封止材やプリント基板などの電子材料分野、高機能化が進むコーティング分野などの多彩な用途展開で広範な産業分野を支えています。

主な用途

半導体の封止材やプリント基板

[ネオアリル™G]

高光沢木工用塗料

[ネオアリル™T-20]
[ネオアリル™P-30]

洗濯堅牢性向上剤、染料固着剤

[DADMAC™]

その他の用途

樹脂の架橋剤、自動車補修用パテ、工業用ボイラーのスケールインヒビター(水垢付着防止剤)、紙の表面性能改質剤、船底塗料、窓枠のシーリング剤などの機能性塗料

生産品目

製品情報

ネオアリル™G(アリルグリシジルエーテル)

  【構造式】CAS No.106-92-3
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  【構造式】CAS No.106-92-3

ネオアリル™Gはエポキシ基とアリル基を持っているため、広範囲な化合物と反応します。
カップリング剤、繊維や紙の加工剤などのシリコン化合物の原料、空乾性不飽和ポリエステル樹脂塗料の成分、エピクロルヒドリンゴムの成分、水処理用薬剤の原料などに使用されています。
特に当社製品は低塩素が特長であり、電子材料用途に向けて安定供給を行っています。

ネオアリル™T-20(トリメチロールプロパンジアリルエーテル)

  【構造式】CAS No. 682-09-7
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  【構造式】CAS No. 682-09-7

ネオアリル™T-20は2つのアリル基と1つの第一級水酸基を持っています。
アリル基は酸素とすばやく反応し、過酸化物を生成しやすい性質があるため、不飽和ポリエステル塗料の構成成分として空気乾燥性の向上に役立っています。

ネオアリル™P-30(ペンタエリスリトールトリアリルエーテル)

  【構造式】CAS No. 1471-17-6
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  【構造式】CAS No. 1471-17-6

ネオアリル™P-30は3つのアリル基と1つの第一級水酸基を持っています。
ネオアリル™T-20と同様に不飽和ポリエステル塗料の空気乾燥性向上のために使用されるほか、3つのアリル基を持つことによりアクリル系、ビニル系などのモノマーの架橋剤としても使用されています。

ネオアリル™E-10(グリセリンモノアリルエーテル)

  【構造式】CAS No. 123-34-2
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  【構造式】CAS No. 123-34-2

ネオアリル™E-10は、アリル基と2つの水酸基を持つユニークな構造をしており、ポリエステル樹脂やウレタン樹脂の改質などに使用されています。

DADMAC™(ジアリルジメチルアンモニウムクロライド)

  【構造式】 CAS No.7398-69-8
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  【構造式】 CAS No.7398-69-8



DADMAC™は、カチオン性の高い第4級アンモニウム塩で、二重結合を2つ有する水溶性モノマーです。
過酸化物等のラジカル重合開始剤や光により、環化重合し線状のホモポリマーになります。
また、アクリルアマイド、アクリレート、メタクリレートなどのモノマーと共重合し種々のコポリマーを生成することが可能です。
高分子凝集剤 、製紙用薬剤(歩留り向上剤)、染料固着剤、化粧品用添加剤、帯電防止剤、導電剤、樹脂添加剤などに使用されています。

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