創業以来のコアビジネス

原塩を電気分解して製造されるクロール・アルカリは、製品として販売されるほか、当社グループの数多くの製品の原料としても使用され、原料から製品までの一貫生産体制で、安定的な供給を可能としています。
かせいソーダ、かせいカリ、塩素ガスなどのクロール・アルカリの主力製品は、紙パルプ、繊維、食品など、さまざまな産業で使用されるとともに化学製品全般の生産に欠かせない基礎原料として幅広く使用されています。

次亜塩素酸ソーダ

かせいソーダは、塩の電気分解から得られる強アルカリ性の製品です。
酸の中和に用いられるほか、金属元素や化合物と反応させることで多くの化学薬品の製造に使用されています。
紙・パルプ、化学繊維、石鹸・洗剤などのさまざまな分野で使用されており、私たちの生活に欠かせない基礎化学品のひとつです。

塩素は、他の元素とよく化合するため、反応剤として多くの化学製品の原材料として使われています。また、強力な酸化作用や植物性の色素を褪色させる作用があり、殺菌剤や漂白剤として使用されています。 塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、合成ゴムなどの製造や各種溶剤の製造にも使われています。

液化塩素は、塩素ガスを冷却・圧縮し、液体化させたものです。
主に有機塩素化合物や塩素系薬品の原料や滅菌・消毒剤として上下水道など、さまざまな分野で使用されます。

電解ソーダ工業から発生する水素は、他のものと比べて純度が高いため、半導体の製造工程で還元剤として使用されています。

かせいカリは、塩化カリウムの電気分解から得られるアルカリ製品で、かせいソーダよりも強いアルカリ性を示します。
各種カリ塩類、無機薬品、染料、石油化学製品、アルカリ電池、洗顔石鹸などに使用されています。

塩酸は、塩素と水素を化合させた塩化水素水溶液で、強酸性の薬品です。 調味料、染料、医農薬の製造、鉄鋼の酸洗いなどに使用され、さまざまな産業分野を支えています。

次亜塩素酸ソーダは、漂白・殺菌作用に優れ、上下水道の殺菌・消毒、産業排水処理など、衛生管理において欠かせない薬品です。

塩素酸ソーダは、主に二酸化塩素の原料として使用されています。 塩素酸ソーダから発生する二酸化塩素は、製紙用途において安全で優れたパルプ漂白剤として認められおり、近年では環境対応型漂白剤として需要が拡大しています。

低食塩次亜塩素酸ソーダ（当社製品名：メックロン™）は、有効成分である次亜塩素酸ソーダの分解を抑制するために製品中の塩分を低減させたものです。
主成分の濃度が安定しているため、特に上水道の殺菌・消毒など、高度な衛生管理が必要な分野で使用されています。

塩化第二鉄は、強い酸性と腐食性を持つ物質で、プリント基板、プラズマディスプレイ、 リードフレームのエッチングなど、電子機器製造において広く利用されています。
また、排水浄化の凝集剤にも使用されています。

亜塩素酸ソーダは、綿に柔軟な風合いを与える性質があり、繊維の漂白剤、殺菌性洗浄剤および柔軟剤などに使用されています。 また、強力な酸化剤でもあるため、脱硝処理、排水処理にも活用されています。

※脱硝処理とは、排ガス中から、光化学スモッグの原因となる窒素酸化物を除去すること。

安定化二酸化塩素（当社製品名：ダイソーオスロン™）は、当社独自の技術開発により二酸化塩素を水溶液中に安定化させたものです。
二酸化塩素は安定した品質での貯蔵が困難で、使用の際に発生装置の設置が必要となります。ダイソーオスロン™はこれを安定化させたことで発生装置を不要にし、さまざまな分野での用途展開を実現しています。温度やpHなどの環境変化により徐々に二酸化塩素が発生するため、消臭・除菌剤、消毒剤、防腐剤、漂白剤などに使用されています。